相続について【そもそも相続とは何でしょうか?】-豆知識

相続とは

このサイトは、「相続手続き」をテーマとしたサイトですが、そもそも相続とは何でしょうか?
今回から、相続について、深く掘り下げていきたいと思います。

相続とは、一言で言うと、「亡くなった方の財産法上の地位を、法律及び亡くなった方の最終の意思の効果として、亡くなった方と一定の親族関係のある者に承継させる」ことを言います。

なお、相続には以下の特徴があります。

相続は自然人が死亡した時に発生する

まず、当然のことのようですが、相続は自然人固有のものであり、法人に相続は発生しません。

また、相続は自然人が死亡したことによってのみ発生します。
明治民法で生前の相続開始原因とされていた「隠居」「国籍喪失」などの事由は、現代の法律では、相続発生原因とはされていません。

相続は財産上の地位の承継である

相続は、財産法上の地位(亡くなった方が有していた権利・義務)の承継であり、身分法上の地位の承継ではありません。
これは、身分法上の地位は一身専属的なものであり、相続人に承継させるのに適さないからであり、またその必要性もないからです。

相続は法律の規定と亡くなった方の最終の意思に従って生じる

相続は、法律の定めに基づいて、人が死亡すると、被相続人や相続人の知・不知にかかわらず、当然に発生します。
また、法律には、相続人たる地位を有する者・その者が相続できる割合なども規定されています。

なお、被相続人は、生前に、遺言という形で財産の承継方法等を指定することができます。
この遺言がある場合には、上記の法律に基づく相続を修正することもできます。